チャイニーズレストラン


十二支(the twelve symbols of the Chinese zodiac)とは?

木星が天空を12年間で一周するのを基に、古代中国人はこの神秘的な星の位置を観察することで季節を知ることが出来ました。この方法が日本に入ってきたとき日本人は、これら12カ所の各々に動物の名前をあてました。子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥です。この十二宮は、年、日、時刻の他に、方角を知るのにも使われたそうです。1950年、1962年、1986年はすべて寅年になります。年齢の代わりに生まれた年の干支をたずねることがよくあります。この方法で年齢がわかるのです。

 

中国語の基本である四声(しせい)の発音の練習をした。きちんと区別をするのは大変で、何度も何度もマーマーと言う、みんなの声が部屋中に飛び交った。

第一声 マー(お母さん)高く平らにひきのばす。

第二声 マー(麻)一気にひき上げる。

第三声 マー(馬)低くおさえる。

第四声 マー(しかる)一気に下げる。

 夫の実家へ行ったある正月のこと、夫の弟の友達である留学生の劉さんとその彼女の馬蓉さんが来た。料理を作ろうという話があったらしく二人は台所に立った。エプロンをつけた2人は冷蔵庫を見て相談をしている。まずレンコン団子が出来あがった。れんこんをすってまるめ、油で揚げるというもの。揚げたてを私達はいただく役です。ほくほくしておいしい。

次は肉団子 ひき肉としょうがとねぎみじんと片栗にビール少々がミソとか。同時に、ゆで卵8個にすじをいれて半分に切り、あんでからめるというものも出来あがってきた。ちょっと味見をします。ゆでたまごなのにこんなりっぱなお料理になるなんて驚きです。

ピーマンと豚肉、ニンニクの芽と豚肉、大根の薄い拍子木切りとセロリのいためもの。それぞれ味が違う。白菜とねぎのさっぱりした味のものも。ナスのいためものも食べたことがない味だ。ちんげん菜としいたけも。全部で9種類があっというまにテーブルに並んだ。まるで満漢全席だ。

満漢全席とは?

近代中国料理の中で最大にして最高の宴席と高く評価されている。(この宴席の由来は遠く清朝時代(1616〜1912年)にさかのぼる清朝の皇帝乾隆帝が楊州を訪れたとき富豪の塩商人が山海の珍味を集め満州族と漢族の料理を結合させて大規模な宴席を構成し、満漢料理を一定の形で同じに供したのが始まりでその宴は料理の数が多いので簡単に食べられるわけはなく間に観劇や詩歌を作って遊ぶなどの休憩をはさんで2〜3日かかりの大宴席となる。

満漢全席の供し方、また食べ方の特徴はそれぞれの宴席に合った調度と用語を使い服装までも替えて、各宴席の食作法に従いその宴席の雰囲気を楽しみながら食べるところにある。まず満席(満州料理)が供される体制にあまりこだわらず大雑把な調理で作られた料理が108品用意される。

次に漢席(中国本来の料理)特徴は漢人の長年の調理技術が生かされた、きめ細やな料理が満席と同じ108品が供される。一つの宴・席には数多くの点心類、果物が供される。このように大宴席を催した人たちの贅沢さはあきれるほかがないが、考えようではそのたびに調理人達の考案した料理が上卓され、その為に調理技術の進歩は目に見えるように発達したとも言える。)



食後に、字の読み方あてをした。大体漢字を音読みしたら近いし、歌とか中華料理とか経験とかを駆使するのだ。例えば、我(ウォー)(私は貴方を愛しています。ウォーアイニー)、山は(シアン)、要求(ヤオキウ)、小(シャオ)、口(コウ)、手は(シォウ)、豆腐(ドウフ)、愛(アイ)と日本読みとほぼ同じ。スープは(タン)、再見(サイチェンと知っている。ツァイチェンだったけど)。おまけとして電話をかけるときは、もしもし(ウェイ)です。自分の名前の読み方も教えてもらった。私の旧姓はアブクヮンメイ。ガンバンクヮンメイ、カイキュウ、ドゥ、ゼンゴン、メイスン・・などみんなの名前を教えてもらった。

 おやすみの挨拶のとき、並んで座っていた私達親子三人を見て劉さんが言った。指を横に引っ張って・・笑いながら「マーマーマーだね」と“第一声”で言った。どういうこと?目が?マー?あー失礼しちゃうわ。

 馬蓉さんが日本の知り合いに着物を1セットもらったとかで、明日着てみようということになった。着付を習っていたことがある私を覚えていたらしくお母様に頼まれた。ずいぶん長い間やっていないので、頭の中で、襟を合わせ帯を結びながら、寝た。

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翌日、見覚えのあるぞうりとバッグのセットも出してきた。それは私の成人式の時のものだった。着物とぞうりとバッグ、これだけ揃えば中国へ帰ってもいつでも着物姿に変身可能ですね。初詣の為、車二台でドライブをした。良い空気を吸ってから、くるくると山を降りている時、前の車の窓が開いた。顔を出して馬蓉さんが吐いた。

「あれ?今吐いたよね」

「うん吐いた」
車に酔っちゃったみたいです。着物がきつかったのかしら、なれない着物でかわいそうな事をした。でもそんな吐きかた初めて見た。










   

数年後この二人は結婚して双子の親になった。

その双子はバレエを勉強している、と聞いた。   おわり。