アラウンドザワールド（手紙）

　たとえば五山全景、京都市内の今の景色、リアルタイム富士山も見ることができます。私はパソコンから目をあげれば本物と画像と両方同時に見られます、って別にいいことないか。「世界の窓」というホームページがあります。

　「森ビル株式会社によるアークヒルズ最上階(37F)から眺めた東京の景色」「TOKYO FM渋谷パルコ・スペイン坂スタジオ内の様子」「首都高速の箱崎インターチェンジ周辺の今の高速道路の状況」おおっと、これは深夜テレビで長々と放送していますね。そしてそれに写ろうと車を走らせた人の話も聞いたことがあります。
　　　　　　　　　　　http://www.sekainomado.com/

　日本でのライブカメラは自由に操作ができて上下左右拡大縮小ができます。「半蔵門皇居前(三宅坂方面)の眺め、大手町・丸の内・有楽町エリアの今の街の様子」「お台場のカフェレストラン、ポジティヴデリから見たお台場の景色」「NTT MEDIA LABから見た東京タワーのある景色」「中央区佃にある高層マンションリバーシティからの眺望」などなどです。操作方法は、１　コントロール開始ボタンを押して制御権と取ってください。（他の方が動かしている時はボタンの上に待時間がでます）（緑色に変われば２分間コントロールできます）２，３　は左右・上下、４　はズームのコントロールができます。写っている画面の静止画像も撮ることができます。私もカメラを右に左にと動かしました。東京タワーに近づいたり、全景を見たりもしました。

　それが世界版でもできてしまうのです。時差を考慮して約束したその時間に日本からアクセスするのです。すると例えば「スペイン東部，オビエドの中心部にあるロンゴリア・カルバハル広場周辺の街の今の様子」または「スペイン南部，マラガ近郊のリゾート地，トレモリノスのビーチと街の今の様子」というのに、知り合いが写りこんでくる、というそんなこともできるそうです。
　「マドリード市内の街の景色」、「イビサ島西部，サン・アントニオ・マールから見た地中海の風景」、「バルセロナ各地の今の道路状況」・・と言ってもテレビカメラの位置を知らなければどう写りこむかって話ですけど・・。

　でも「南東スペインのムルシアの大聖堂の様子」、「南スペイン，マラガにあるホテルEl Molino Santistebanのプールサイドの今の様子」、「スペイン領マリョルカ島のアルムダイナ宮殿の美しい庭園の様子」位だったらカメラの場所は何とか探し出せるかもしれません。「「世界の窓」を利用する場合お金が掛かりますか？」”への回答。「ご安心下さい．利用料金等のお金は一切かかりません．無料です．「世界の窓」の運営に関わる費用は広告収入と私のポケットマネーで賄っています。」だそうです。すごいですねえ。

　ところで、気温１００度と聞いたら驚きますが、華氏１００度は摂氏で言うと３７．７７７７度だそうです。今年の日本は変な夏でした。梅雨が長引いているかと思いきや曇天で寒いくらいの日が続いて、そうこうしていたら台風が来ていつのまにか９月、とこういう夏でした。世界でも気候の異変があり、熱波、寒波、渇水、乾燥、洪水、水害と各地にいろんな影響が出ました。

　「７・８月は狂った暑さで毎日５０度だった」（※摂氏です）とスペインからの手紙が先日届きました。
　?Hola Maria Como estas?　Nosotros estamos ya en pleno verano de Almunecar.（私たちはアルムニェカールの暑い夏の真っ只中にいる）バージェから届いたメールにも書いてありましたっけ。すずしいパティオで休み、シエスタで休養をとり、夕方からまた働き、夜中に団欒し食事をしたり遊んだりするスペインは効率的ではあるわけで・・。

　友人への手紙
『ベランダで一服しながら中秋の名月を見る。「この月は８時間後スペインへ行く」と考えながら・・。
　５０度の夏を体験したのですね。タパス（栄養）とシエスタ（休養）をとって乗り切ったのですね。先日、お楽しみ箱が到着しました。包装紙からうれしいしバッグも不思議な壷もありがとう。しおりの文字も辞書片手に翻訳し、料理の本も声に出して読んでいます。フラメンコ風味のピアスもありがとう。』

　『８月に帰ってくると思っていたスペイン組がどうやらまだ帰る気はない様子です。いつまでいるつもりなのでしょうか？このチャンスを生かして欲しいとは思うものの・・何か連絡は入っていますか？』　　『スペイン組からは何も連絡はないな。羽をのばしきっていることでしょう。いいなー。』　などとミュリエルと話していたんですよ。

レッスン状況、学校情報、フィエスタのようす、お友達のこと、ビビアンのこと、そして一人暮らしが始まった様子、おいしいパンを食べ過ぎた話、アルバイト情報、小旅行、そして帰国の意思は？などなどいろいろ知りたいです。　余り張り切って体を壊してはいけないので、のんいびりスペインの空気を満喫して欲しいとも思いますが・・そういう青春にいる人がいる、と思うだけで、そういうものから遠のいてしまっているわたしは楽しいのです。　もうすっかりスペインのセニョリータですか？』

温度の単位は、摂氏（Ｃ）と華氏（Ｆ）があります。人間の体温あたりを100度とする方式が「華氏温度」です。ドイツの物理学者ファーレンハイトの頭文字でＦです。中国では「華倫海」と書いたので日本では「華氏」と呼ばれます。水の温度を基準とする方式が「摂氏温度」です。スウェーデンの天文学者セルシウスの頭文字Ｃです。中国では「摂爾修」と書いたので日本では「摂氏」と呼ばれます。

１８８９年に摂氏が国際基準になったのですが、アメリカなどは華氏を使い続けています。習慣を変えるのは難しいのですね。（２００４年４月１７日読売新聞にて）