しわ、しみ、たるみ、くすみ、・・そんなものが気になって久しい・・。

　顔に出来た小さいしみはつながって大きいしみになっていくそうだ。そしてその小さいしみが今の私には４つあるそうだ。さすが専門家、会ってすぐ数えたようだ。手にもしみがぽっかり、ぽっかりと浮き出てくる。まるで日本橋からのぞいたヘドロの川に浮かび上がってくる謎の泡のように。

『マリアは変わったことありましたか。最近私は肌の衰えを実感しさっき小金井のマツキヨでマッサージクリームとしっとりねっとり化粧水乳液をごっそりと買い込んできました（マツキヨ化粧品28パーセント引きだよ）。というのも今日の朝刊の江副さん13年でこんなに変わるのよね。たれて垂れてタレテ自分の顔もそうだもんね。世の中変化しなにがあってもおかしくない時代になってしまいましたね。今出来ることは今成し明日に伸ばさないこと。と思い日々過ごすようになってます。ただ掃除だけは例外！』

私もソンナトシになったのかと感慨深く・・なっていてはいけない。ここでなんとか阻止しなくては、これ以上なにがなにしたらとんでもないことにもなりかねない。安全で安心できる安いエステを捜していた私に、風邪がなおりかけの私に、電話が来た。

「6000円のところ今回は500円で解消してみせましょう」
「やれるもんならやってみて」
こっちには、北京とスペイン土産を受け取りに来る妹が味方につく。
「明日でよろしく」
ということで今超音波マッサージを受けています。

　食事が終わった所に少し早めに来たということで一緒にカフェコンレチェを飲んでから始めます。自宅の和室に寝て顔の右側にはジェルをたっぷりと塗り、かすかにブーンという振動が伝わります。何度も何度も下から上へマッサージをします。右と左の差を見ます。
「くすみがとれていますよ」
「ほんとに左はくすんで黒いのに右は白くなっている。それにきめがこまかくなっている」
と妹が言う。
「これを月何回かやったら、ほんとに変わりますよ」
「ウ、そう、でも50万は・・」

着物がやっとおわって掃除機が残っているこの時に、もうローンは組まないと妹と団結しているのだ。妹もこの超音波エステの経験者でうまく断ってあげると張り切っている。妹の友達はどうしても帰ってくれないので、最後には「トットトカエリヤガレ」と言ったのがまさしくこの超音波マッサージなのだとか。

家へ来た人は私と同じ年なのにお肌がとてもきれいで上品な人でした。しつこくすすめるわけでもなく、3人で楽しい3時間を過ごしました。私も喉が乾いたのでオレンジジュースをお出ししました。

「紫外線は目から入って肌に出る。ゆえにサングラスや帽子が必要なんです」
サングラスはかっこつけのためだけじゃないんだと納得する。これから夏のまりあを見かけたら、きっとそこにはサングラス！

　妹さんもやりましょう、と言われたが、もう帰る時間なので手だけマッサージをしてもらう。昔洋服が7号サイズだった妹は、３号の指輪をしていたが、全てサイズ直しをしたと言うその手はぷくぷくしていた。ジュースからお茶に変えて今日のチャレンジは無事終了です。結局オイルフリー、フレグランスフリーのジェルだけ買った。６千円なり。これでマッサージをして拭きとって、もう一回塗って軽くマッサージなどしていればもうしばらくはなんとかもつのでは、と思いつつ2日経つ。風邪の直りかけなので風呂へ入らないと顔も洗わない、って原因はそれじゃないのおお。

　マッサージのやり方。かずきれいこのマッサージ法はリンパの流れに沿って上から下に血流マッサージ。でも素人はリンパの流れを探せないので下にもってきても行き場がない。ゆえに素人はいままでどおり、下から上へ、でいいそうです。

そこで又、安全で安心できる安いエステと、そこへ一緒に行く友達を捜す旅に出るまりあでした。

まず、顔を洗えっちゅうハナシ！（by　はまだまり）