雨の品川（同窓会）

テーマ：A la carte-2008

「４時間電車に閉じ込められた。ナンプレがなかったらなにしていたらいいかわからなかった」「２時間半かかって会社に着いた。全く疲れたよ」などと言う言葉に「おやおや、それはそれは・・・」などと言っていた。そんなわたしは今日、１時間の遅れというものに遭遇した。

「信号故障で今点検中。ご迷惑おかけしております」とりあえず１駅進んでまた止まった。

「ただいま、電車はすべて駅に止まっております。点検が済み次第・・・」（こんな中途半端な時間帯なのに人は駅にあふれ携帯電話で話す人だらけだ）

「３番線が先に発車となります」（じゃ、みっともないけどそっちに乗り換えよう。ホームの端から端まで歩いて階段を上りホームを変える）

「下り線から順次進んでそのあと上り線になります」（振替乗車の説明なんかしているが待つ方が得策と判断する。待ち合わせ時間にはまだ余裕がある）

「４番線が発車したあと３番線が発車します」（おーい、話がちがうぞ。でも戻るのはみっともないし）

「ただいま、点検が終了して係員が故障個所から戻ります。戻り次第電車が発車となります」（点検が終了したら発車できるだろうに駅員が駅に戻るのを待つのか）

「皆様にはお急ぎのところご迷惑をおかけしております。ただいま点検作業が終わりましたので順次・・・」（早くしろ！）

乗り継いだ山手線は順調だったものの、品川は遠かった。

なぜ、品川へ行ったかというと・・・

なぜ、電車の遅れに遭遇しながらも品川まで行ったかというと・・・

改札で待っていたふたりと挨拶を交わし、傘をさしプリンスホテルに向かったかというと・・・

なぜ、品川へ行ったかというと・・・

なぜ、電車の遅れに遭遇しながらも品川まで行ったかというと・・・

改札で待っていたふたりと挨拶を交わし、傘をさしプリンスホテルに向かったかというと・・・

いわば同窓会です。

彼女Ｔに眉を書かせてから会場に連れて行こうと洗面所に誘いました。混んでいる様子を見て「私はいいわ」などと言います。バッグの中には彼女に使ったあとプレゼントしようとニューのアイブロウセットを隠し持っているというのに。「ええ、いいの？うれしい。ありがと」が聞けるかもという思惑は見事に途切れ呆然とする私。

エレベーターで３９階まで登る。窓からは雨に煙った駅方面の景色が見える。晴れていたらそれはきれいなんでしょうに。夜だったらもっときれいなんでしょうに。半円形のソファーが窓を向いて並んでいる。とりあえずそこに座ったが、予約があるかもしれないので聞いてみると、それではこちらへと言われる。

水が湛えられた場所に架かる橋のようなつくりの通路を通り予約席へ案内された。ケーキバイキングと聞いていたがケーキ以外にローストビーフからパスタからサラダからある。さっそくこのあとのために予約していた中華料理バイキングをキャンセルした（また次回に利用させていただきます）。

11時を過ぎて、みたことがあるようなないような人が徐々に集まり始める。

なかなか都心に出てこない彼女Ｋが今日は参加しています。「ちょっと見たら別行動」などというメールが来ていてここまで連れてこれるか心配していたが、一番楽しんでいたような。

今日は３人分のレッグウォーマーを編んできてくれていて、さっきどの色にしようかと迷ってKはからし色にオレンジ、私はモスグリーンにブルーの縁どりのものをいただいたのでした。その彼女Ｔのカーディガンに目がいき、新オークション出品サイトを作ろうとしている魔女の店のために作ってもらおうとひらめきました。棒針編みのカーディガンの目は揃い、きつくもゆるくもなく、最高の出来だと判断しほめました。

「ええ、ほんと？うれしい。ありがと」アイブロウのプレゼントではなく、ここでこの言葉が聞けました。さらに

「Ａちゃん（私）がこんなに言ってくれるなんて。今日来て良かった」とまで言って感激しています。

彼女Ｒとは数年前から年賀状のやりとりが始まりメールが開通した。今日のメインは宝石商をしている彼女に35年ぶりに会うことかな。今日も四角いダイヤの高価な指輪を持ってきていた。社長Ｃに勧めていたし。私も夫経由彼女から購入したルビーのついた指輪をして行ったし。Ｃさんは私たち夫婦の結婚式の司会をしてくれた先輩で、今は夫の会社の社長さん。4年前に式に出席してくれたお礼を言いたいと思っている。お話しするのはやはり35年ぶり。

熱が出て本日急きょ欠席となったHと、神戸から参加というKちゃんが話すところを見たかった。

Ｔさんがいた。仕事中でもいろいろと声をかけてくれた人だが、今日は前に座り孫の写真などを見せている。

大阪から新幹線で駆けつけたＧ夫婦が、どんどん何かを思い出している。

外国部のＡさんが、生産調整のＳさんが御主人によろしくと。

テレックスの人たち。顔は見覚えがあるのだが名前が思い出せない。聞いても覚えていられない。

この会を仕切っているのは電話交換手だったＯのおばちゃんだ。今でも張り切っていて元気できれいなマダムになっていた。御苦労さまです。

三々五々お開きとなり、3人でワイン喫茶に寄った。Ｔに化粧はしなくても眉だけは書いてみたらと言いブロウセットを見せました。「ええ、いいの？うれしい。ありがと」が聞けるかとおもいきや「私はすっぴんでいく」とがんばってとうとう受け取ってもらえませんでした。赤ワインとオリーブを頂き、羊のチーズを購入して、足がつりそうなのが治ったところで帰宅しました。

集合写真掲載？Ｎｏｎ.

Fin