ソニック
☆長女が『ママ改造計画』に乗り出した。
これで十分じゃないかと思う? がさらに上を望んでいるらしい。幸子ＥＸか? ってかスタイルも含めて人に会わせられない位大分ダメ? らしい。
「顔洗った？これ付けて。叩き込む。おさえるように」
化粧はしたままでボディーローションを顔に塗って寝てしまおうとする私に飛んでくる声。
「コットンを貼り付けて。この美容液を。クリームで蓋をして」
寒いからやだ。めんどくさいからいい。と言うのだが、気持ちいいからやってみろと言う。
「いい」と言いながらやはりどうにかしなくてはどうにかなるものなら、という思いがあったからか、またはちょっと楽しそうという気持ちから新兵器の機械を購入していた。それはソニックがどうの、イオンがどうの、という代物だ。１〜２回やってみて効果のほどは顕著ではないということだけは分かった。それ以後手をつけていない。そう、忘れている。
「顔洗ったらここへおいで」
と言われてそちらをみると別のメーカーではあるがそのような機械が見えた。同じ時期に同じものを買い求めていたことには驚くが、せっかくやってくれようとしたものを私は勝手に通販で買い求めていたことに、しかも内緒で１〜２回手順を試すためにやっていたことが申し訳なく思えた。でも・・・
「あっママも持ってる」
などと無作法に言ってのけ、さらにその機械を持ってきて見せたものだ。長女の機械は私の倍額のものだった。
呼ばれてパソコンの画面を見に行ったら、まつげが濃くってくるっとしているのを見た。長女はずいぶん前からまつげパーマなどに行っている。最近まつげの増量というのが流行っていてさっそくしてきたらしい。気づかれるまで言わないとしていたが、翌日見つけた。
一年前ぐらいにマニキュアに連れて行ってくれた。スクエアカットにしてもらい透明に近いシンプルな色を塗ってもらった。
「まつげパーマ行く？」
それはこのトシには不要と考え、ありがたく思いつつもお断りした。
「使いたい放題できるよね」
あんな機械を買っていた私にあきれることもなく、大きめのコットンを使いたい放題できるというほど買い込んで来て
「化粧水と乳液たくさん使いな、ここに置いとくから」
たくさんですかあ、それはもったいないなあと言う私に
「今月いっぱいで使いきるほど使いな」
などとさらに気前のいいことを言う。
ノッテこないと見たか、この頃はひとりで洗顔からコットンでのパックからいろいろやっている。私はそれをがんばるなあと横目で見ている。ひさしぶりにあの機械の、『ＳＯＮＩＣ』というボタンを『ＯＮ』にしてみた。
『2003ペルピニアン』「サングラス」（マリアのエステ）
時間がたちまして・・・この頃夜眠くなる私に、化粧落としとコットンをくれる。
「これをしたら寝ていいから」
じゃ、するか、とやり、さっぱりしてから布団へなだれ込む。
これは世間によくある風景だと思う。
夜中に起きる。これが魔女の特徴だ。
深夜テレビなどを見ながらパソコンチェックをする。
ゲームにうつつを抜かしていると明け方夫が起きてくる。
そこで寝る決心をする。あと３０分寝られるからといやがる夫をもう一回寝かせる。
この頃は朝まで眠れる。２人の出勤を見送る。
又は、そのまま寝ないで午後からの仕事に行く。帰ると眠い。
美容には寝ることが一番というが、私のなんか変な睡眠障害はつづいている・・・。
ソ〜ニック！！
に日の目を当てる意味で紹介しましょう。