ハビタブルゾーン（『神楽坂ロフト付き』から）

このトシまでわからなかった長女の血液型が判明し、本人軽くショックを受けている。

分からなかったという年月も何型かも秘密だが、血液型は私と同じとだけ言っておこう。19/10 就職活動開始宣言をし20/1　第一希望に合格　20/4　汐留通勤が開始した。20/8　仕事、飲み、本、服、化粧、旅行、ライヴ、フットサル、などで充実し、半年の試採用期間が過ぎて一人暮らしを考え始めた。

ロフトのスペースは広いもののロフトの天井は低い。玄関を出たら一歩で外階段という造り。表玄関はしゃれているが外階段を登る景色はいただけない。いくらデザイナーズマンションと言っても住める代物ではない。家探しは11/08『神楽坂ロフト付き』から始まった。

11/15物件3件。北新宿超高層ビル群家具付（ダイタ）ペントハウスだの広いバルコニーだの言っていたから、シアタールームやスクリーンがあるゴルフ練習ルーム、広いスペースにトレーニングの機械がたくさん置いてあるジムなどがある超リッチな部屋を見せてくれた。そこにはコンシェルジュがいて暗いエントランスには滝がある。不動産屋でそのマンションの様子をパソコンで見ていたら、隣の若い客が驚いていた。「すごいマンションですね」「そうでしょう。遊びに来てね」などと。その部屋の中へ入ると、キッチンとバスなどは仕切られていてよかったが何せ部屋が狭い。しかもクローゼットが幅３０センチしかなく使えない。駅から近いというものの高速の道路の横にあり空気が心配な場所だった。

５メートルのフロントがあるホテルのような物件は１８階にある。ベッドや棚やテレビ、さらに冷蔵庫洗濯機までついた家具付。景色がない側は広い。新宿の夜景がある側は狭い。ほんとに値段はうまくできている。

実はあいみつもした。シャムシェイドのｄａｉｔａ似のお兄さんと、インパルス板倉似のお兄さんのどちらで決めるのかと思っていたが、最初のロフトを見学した板倉に自然と淘汰されていった。今日は、伊勢丹裏5分、西新宿９階３階９階 を見学した。狭さ・景観・間取り・金額・敷金礼金など考えると決められず。

11/16物件新宿5件。窓を開けると派手な電信柱が怪獣のようにのぞきこんでいるなどという部屋は私が即刻ＮＯを出した。３５階で眺めが良い部屋もあり、私はマンション名も含めそれが気に入っていた。エントランスにスペイン風の場所がある。窓の景色全部がホテルの窓という景色にもかかわらず「ステキ」と言いすぎで軽薄扱いもされる。さりげなくファミリータイプの、室内洗濯機置場、宅配ボックス、２口ガスコンロ、浴室乾燥機、ＫＤＤＩ光ファイバーありなどという、結局この日見た物件に決まることになるのだが・・・。

11/30　ママお気に入りの３階先着ありだそう。３階までは虫がくるなどという話に恐れをなしている間にもってかれた。再度内見５件。景観が、日照が、などで混迷。やはりしっかり見なくてはならないので、しかし慣れてきたのか見る前から廊下を歩いている時からここはだめというサインを出している物件もある。。廊下はよくないがユーティリティの間取りが最高にゆったりしていいものがあった。しかし部屋は小さく前も横もマンションの窓に囲まれたとんでもないものだった。（板倉から研修生＆上司に引継）

この日西新宿７階の物件が気に入った様子。部屋は5角形だけど窓からの景色は抜群に新宿。だけど廊下が危険。かいつまんだそんな報告を夫にしていたら『自分で決めさせろ』と言われ、不動産屋にも自分で決めるのが良いと言われたそうで・・・ママの意見は言わない方向にした。　

12/7母との電話でチャラにしようとなる。一人暮らしは心配だという話になり、なんで一人暮らしをしなくてはいけないのかと原点からひっくり返る。心配だしお金もかかるし今まで通りでいいじゃないか。そりゃあ酔っ払って帰って来てソファーに寝ているのを起こすとき多少喧嘩っぽくなることはあっても、老夫婦宅におしゃれなお嬢が帰ってくると空気が華やぎテレビも楽しく、たまにお土産も買ってきてくれたり何より安心だ。「そうね。チャラにしましょう」という結論になる。

「でも、どうしてもというなら家具付にしましょう」

という案が勝手に浮上。なぜ家具付がいいかというと、すぐ戻れるという理由だ。冷蔵庫洗濯機を購入してしまっては簡単に戻ることはできないような気がしたから。しかし家具つきは割高であり金額で沈没し、再度５時、板倉と待ち合わせて渋谷まで行き、夜の新宿を走り回り先日見た物件に決定。審査をお願いして天麩羅で日本酒で乾杯！不動産屋さんのプリント１００枚、内見20件位？翌日審査が通ったと電話がある。

12/27 私が印鑑登録をし証明書を発行してもらい、長女がその他の書類を揃えて敷金礼金家賃の振込をし契約が済んだ。ガス開通に立ち会うため本日ひとりで出掛けて行きました。シンプルで椅子ではなく低い生活にしたいとか。そして引っ越し便はいらないと言う。たとえ段ボール３個だって運び込むのは大変。しかも１３個だし。絶対必要！！！家具などは一切いらないと言い、うちのものは何一つ減らない。すべて新しいものをと考えているようだ。

冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、炊飯器、ベッド、布団、その他細かいものなど全部購入し自分の家ができました。長女のハビタブルゾーン、長女の居住区域は新宿になったが、ドライヤーやコンタクトが実家にあって新居にない。翌日のフットサル用品が必要だ、故に泊まれないなどと言い、一月も半ばを過ぎたのにまだ一日しか泊っていない。

二月も半ばを過ぎたころ、オートロック、防犯カメラ、防犯エレベーター、ホームセキュリティシステム、ＴＶモニター付きインターホンなどの先進のセキュリティシステムがあるマンションで、長女はとうとう『新宿の女』となった。