マンデーサバイバル

二人まとまって車で免許更新に行きました。

お誕生日が６月と８月なので、一週間の空間があり一緒に行けなかったのですが、近頃誕生日前後一か月と変更になったので一緒に行けるようになったのでした。

『だから昨日・・・。』

と、職場で言ったら

『何で一緒に行くのー』

『信じられない。ひとりで行きなさいよー』

と言われました。テディは、目も悪いし耳も聞きづらいし字も書きたがらないし、私がいないと駄目なのでは？と思われ。私が一人で歩くのが苦手だからか？歩きたくないし？車が好き！あっそれだ！

鏡の中のmarionette

以前は誕生日一か月前からお誕生日までに更新するという規則だった。

かつて６月生まれの私が失効してまで夫と合わせて行ったこともある。現在誕生日前後一か月というように変わったので６月と８月の誕生日の二人の７日間の空白が埋まり免許書替に揃って行けるようになったのだった。

月曜日ではあるものの夏休みに入っていたので警察の免許更新事務所はかなり混んでいた。駐車スペースが少なく、ずらっと並んで駐車待ちをしている列がある。とりあえず車を路上駐車させて入った。人の列に並び用紙を受け取り二人分の手数料を支払い受付を済ませる。視力検査の為の列に並びなおした時テディが言う。

『車が心配だからやっぱり入れてくる』

出口へ向かった。

少し前からこの列に並んでいる人が文句を言っている。横入りをしたと思ったらしい人にしつこく注意している。

『ずっと並んでいたんだ。ちょっと離れただけだ』

と答えているが、

『マナーを知らない』

とだんだん声が大きくなり、言われた方のおじさんも

『暑いんだからしずかにしろ、うるさいなあ』

などとエスカレートしてきた。テディが列を離れてから、私も一歩列を離れて暗証番号を二人分登録する。職員が後ろの人に声を掛けてくれたので安心して列に戻ることができた。４桁の番号が一人二つ必要とのことで今朝決めていた。あとはテディが戻って来たらさりげなく私の前に入れて検査を受けさせるのだ。ちょっと用事を済ませて来たという体で。

文句を言っている人は窓口の人に直接言いに行ったり、講習を受ける部屋の中で大声を出したりしている。私は視力検査が近づき後ろを振り返る回数が増える。少し待てば駐車スペースが空くと思ったが、なかなか戻ってこないところをみると苦労している最中なのだろう。私の番が来てしまった。精度の良い眼鏡の方を持って行ったので「下」「左」「上」と３回で終わった。隣に並び書類を受け取る。そこで

『もうすぐ次の講習が始まります』

という声が聞こえた。一緒に講習を受けて時間短縮が目的だったのに間に合わないかもしれないと思い、外へ出た。右左の車を一台一台見て進んだがウチの車が見当たらない。さっき路上駐車したところまで行くと、さっきと同じ場所に車がありその中にテディがいた。

『どうしたの』

『何回も電話してるのになんで出ないんだ』

『何してんの』

『電話にでろよ』

で平行線となった。

とにかく戻ってテディは視力検査の長い列に並び、次の講習を受けることになるのだろう。私は写真撮影に向かう。もう時間のロスが確実となりその中でも何をどうしたらよいのかはっきりしないまま車の鍵を渡され写真を撮る場所へ行く。その時一瞬鏡を見たら頬紅がきいた顔が見えたので

『よし』

と思って椅子に座る。

『緊張しないで』

いつも言われる言葉がかかる。その後、私一人で講習を受ける。今日は暑くてさっきの人みたいな人も出る、などとユーモアがある職員の早口な説明を聞き、映像ビデオをみる。テディは検査も終わり今頃は長椅子で時間を潰しているはずだ。車の鍵は私が持っているわけだし。講習を終えた私は次の講習を受けるテディに替わり路上駐車の車に戻る。

クーラーをかけて暑い車内を冷やしてホッとしてから出来上がってきた免許証を見て驚いた。二人分の書類を持っていたので、手に持つのが面倒だったので袖を通したカーディガンが無造作に肩にひっかかっている体で写っていた。麻の襟元がすっきりしたワンピースを着て行ったのに意味がない。しかも少し不満顔だ。そりゃそうだろう。

きれいに写りたかった写真は５年後に期待しよう。

ＭＥＭＯ　

一般的な更新の時の持ち物　免許証・手数料・更新のお知らせのこのハガキ。写真は不要、そして４桁の暗証番号を二つ考えておく。以上