『:アキニレ旅行・ロープウェイ編』2012

日　程　　2012/09

目的地　　伊　　豆

姉妹二人で寺へ行き、マミがいない家『Ｍチャンネル』「アキニレ」を訪ねる日を決めた。今回寺訪問と写真を持ってくるのが目的。伊豆長岡の方の旅館もじゃらんにて決めた。

二人の乗る新幹線が同じ時間になった。いつもは車両が違うので目的の駅改札で落ち合うのだが今日は時間も車両も同じだというメールがきた。イメルﾀﾞが乗り込んでくる駅直前で私が動いた。

『隣りあいてますか？』『来るんですけど』

『隣りあいてますか？』『来るんですけど』『〇〇駅までなんですけど』『じゃあ、いいですよ』

声を掛け交渉しぎりぎりで席を確保し、乗り込んでくる客の中からイメルﾀﾞ捜し、そこへ座らせてから自分は席に戻った、が、座席にバッグを投げるおばさんみたいでもうやりたくないな。

のぞみで数駅順調に到着。待合室でイメルダ持参のサンドウィッチでコーヒーを飲みながら今日の予定を相談する。そこから電車で数駅移動しその駅前の銀行にて通帳記帳をしマミ宅へ向かう。今回マミ宅でキャッシュカードを見つけたのが大収穫（しかし暗証番号がいまだにわからない）。

途中で寺へ寄る、というか今回の目的地はここ。さっきタクシーに乗る前に買った、しきみを備え御線香を焚き手を合わせ、いつもきれいにしてくれるお寺の奥さまにお礼を言い、春秋分の護寺会費を納め、10月の催しへの参加を招聘されたが受け流し、待たせていたタクシーに乗る。

家で写真を探す。水道のもれなどが発覚し近所のＹ様宅からのメモなどの詳細を聞く。次回修理個所も見つかり一緒に業者に頼んだ。住んでいなくてもこういう金もかかる。家はさっぱりとしてきれいだが、ダニなどがいてはいやなので、バルサンを焚くというのも今回の目的だ。今日焚いて明日ごみを出す。ゴミ出しの場所は知っているが前回注意されたこともあり曜日にうるさい田舎なので持ち帰り、駅で捨てる算段をする。

じゃらんで予約した旅館に到着した。ここは羽田空港の小江戸風景ではありません。旅館です。温泉メインなので、なのかは知りませんが、スリッパなしです。絨毯をはだしで歩くのです。どこまでも。夕食は『葛城膳地元産もち豚しゃぷしゃぶ』をチョイスしている。

食後の風呂はなしとして、イメルダが、ワイン、おつまみ、ハロウィーンナプキン、コップなどまで持参してきたのでナイトパーティ開催！イメルダが一瞬トリンドルに見えちゃって大笑いする。一旦寝て夜中に起きてしまい結局その後4時間も話した。一時間寝て6時に風呂と予定する。

起きてみると。、本日…雨模様…。それでも風呂後、旅館より2分のロープウェイにて葛城山へと行く。富士山展望デッキ、富士見の足湯は雨の為無縁でしたが、百体地蔵尊、源頼朝ブロンズ像、葛城神社などを見て、お土産コーナーのお姉さんの通勤手段ははロープウェイということに感心した。恋人たちは「恋人の鐘」なるものがあるそうなのでつくがいいさ！

ロープウェイ上と下でイメルﾀﾞの好物であるソフトクリームを食べたよね。イメルﾀﾞはソフトクリームの看板を見ると食べたくなるそうで、見晴らし茶屋では一口食べさせられて、下ではわさびが添えてあるものでそれは不思議と美味だったけど。帰りのロープウェイではスリルを味わうため座席に座らずにずっと立っていました。足もとが深い谷になるとヒューヒューなどと叫びながら。

昼食は…肉そばです、が、わさびソフトのあとでは入りません！<a href="http://ameblo.jp/mariachan/entry-11349629082.html" target="_blank">銀座のウナギ</a>と同じ割合で、まりあ０．５イメルﾀﾞ１．５となりました旅館で預かってもらっていた荷物を取りがてら、さっきやったマッサージ機をもう一回。まりあはマッサージを使うのがきらいです。はずかしいから。でもこれはイメルダもまりあも気に入って二回やりました。足もももも尻も腰も背中も首も頭も腕も手も肩もすべて気持ちよく、１５分で２００円は申し訳ない程だったな。

新幹線駅までタクシーの中の私たちはお土産をゲットしほくほくですう。頂上の店で購入したネパール産のウエストバッグはマミから二人へのプレゼントとした。マミありがとう！

今回の目的は写真を持ってくるということだった。写真館で撮ったマミのいい写真がある。昔の写真館は独特な感じがあり性格の良さまで写っていて見あきない。妹は引っ越しで整理してなかった写真を全部なくしたので、子供の小さいころの写真を実家に送ったものがたくさん出てきて大喜びだ。ピンクのドレスでピアノの発表会やホテルのプールでの写真など。あと自分の昔の写真はアイドルの昔の写真のようにかわいいものばかりでこれはだれそれにこれはあのひとに似ているねと言いながらしまう。自分でも「昔はパパに見合う女だったのよ」などと言いながら。私は幼少のころの写真がひどくて持ってくるのもなんだし置いておくのもなんだけど結局置いてきた。

昭和の作家のように浴衣にどてらを羽織っているパピの写真。髪も長めでパーマがかかっていたり、いい写真がたくさんありハンサムな写真を取り合う形になった。二枚あるのはわけあい一枚のものはほとんど私がゲットする。スキャナーにかけたりしてなにかのかたちで戻そうとは思っている。妹が高校生位の時にはお父さんがお兄さんに間違われたりするくらい若くて、今で言うと瑛太とか窪塚洋介似かと思う。

「こんなにかっこよかったのになんで私達姉妹はきらいだったんだろうね」

会社から帰ってくると部屋に引っ込み出て行かない。喋らない。などどうしてあんな態度になったんだろうと話した。

「家のお手伝いをしなさい」

「お手伝いなんてやだ、貧乏人のうちじゃあるまいし」

「クラシックにもいい曲があるよ。たまにはそういう曲も聞いたら」

「時代はロックなのさ。クラシックなんてきいてらんないよ」

出産の為実家へ帰った時は、餃子を沢山作ってから出掛ける。出掛けたらダイニングに集って笑いながら私達はそれを食べる。帰りが遅い私を心配して駅の改札口で待っていたことも。いろいろ私達の事を考えてくれていたのになんであんなに嫌いだったんだろうか。

「・・・・」

一瞬の沈黙ののち

「性格だよ、性格が悪かったんだよ」

そうか、そうだよね

「あのひとは性格が悪かったんだよ」

長年の懸念が片付いた。

無理やり片づけた。

お土産を詰め込みタクシーを呼ぶ。

さて、もうすぐ新幹線が来ます。

雨でも楽しかった旅から帰りますう。

以上。