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『グッド リカバリー北海道旅行42』

日 程2013/5/2427  ・  目的地 北海道

さっぽろテレビ塔ライブカメラ

 

【今日は成田へ帰る日です。私『パープルマレタ』はパリの郵便局から送料2万円で送ると決まったようです。私は日本まで連れて帰ってくれるのでほっとしているのです。今回新しいスーツケースがお目見えしました。パイソン柄の『シュネーバルパイソン』と今は静岡にある軽量ブラック『マミブラック』です。パリからやってきた新しいスーツケース、紫色にピンクのポイントがあるスーツケース、パリ出身その名前は、かのホテル名『ブリタニ−』に決まったそうですよ。】(フランス・ドイツ旅行より)

それはトランクの話。今回連れて行くトランクにはフランスで購入された私『ブリタニー』が選ばれました。『飛行機情報として、からの遺言』という題名でパソコンにかいたそうですよ。事故があり両親がいなくなった場合・・・の対応をパソコンアメンバー記事に記す。これで何があっても安心だ!とか。

★家から羽田へ サクラを追いかけて北海道行きが決まったようですね。ご主人様と旦那様、2人ともが偶然にも42年ぶりという地への旅行です。それの仮題は『リカバリー旅行』とか。なにをどのようにリカバーしたのか、見てみましょう、か!

 

2★ジル閉じ込め事件 お留守番がちゃんとできるように、えさと水とトイレをそれぞれ倍量セットしました。4日間の間部屋中を走り回れるように部屋の戸は全部あけておこうと考えたりー。下駄箱から靴を出して揃えたりしながら、この部屋は荷物がごたごた入っているから閉めておこうかな。あっちの部屋のベッドに乗っかっていてもいいから、うん、そうしようとと考えが変わった。そして閉めたー。

時間が来たので『ブリタニー』とショルダーバッグを持ち、ジルに挨拶をしようと声を掛ける。ん、どこにもいない。このまま出掛けてしまうわけにはいかないので捜し回ったら戸を閉めた部屋のベッドの上にいた。もしこのまま出てしまってたら、倍量用意してある物たちに行きつかないはめに陥るところだったあ。それは命にかかわるわけで。あぶ。京急降り忘れ 前回の東京経由とは違品川経由で羽田へ行く。品川から京急に乗り話しこんでて二回目の停車かどうかわからなくなってしまったが、テディの言葉を信じて降りたら正解!

 

3【1泊目・登別温泉・登別石水亭】 新千歳空港から地獄谷散策へ。日本を代表する白濁の名湯。空中大浴場や露天風呂でのんびり至福のひとときを♪

 

4【2泊目・湯の川温泉・湯の川観光ホテル】赤っぽい昭和新山を下から眺め、ロープウェイで上から眺め、しました。寒い!大沼公園は墨絵のようにきれい。寒い!庭園露天風呂など多彩な浴槽を備えた大浴場でごゆっくりお寛ぎいただけます。宿に戻り温泉に入る。おぼろ月を眺めながら露天風呂へも。翌朝は太陽を拝みながら大浴場へ。T先生は12日で5回入るを思い出し頑張るが食事後と朝の2回が限度だ。

【5時間後、たっぷり眠った私たちは元気回復し、夕方の街へ繰り出す。来る前に「どこへ行きたいか、何を見たいか相談しましょ」と言っても時間がなく「まかせる」とか酒飲んで帰ってきて「もう寝る」とか言っていたので私一人で「ラスベガス」と言う本を読んで線引いたり、丸付けたりして予定を考えていた。というわけでメイン通りの一番先の方にあるストラトスフィアという高いタワーからラスベガス全体を、夜景を眺めて見ることにする。タクシーで14ドル、見渡す限りにライトがちりばめられている。その色も黄色に統一されている。昔の横浜元町のように通り一本だけにぎやかで後は砂漠の街と思っていたので、この大きさには驚く。】(『2000ソルシエール』「ハーフムーン」)

★函館夜景 バスで函館山に登り宝石をばらまいたような夜景を見た。リベンジした。風が強く非常に寒い!

 

5【3泊目・札幌 ホテル】【12時05分青函連絡船乗船。15時55分下船し函館の地へ降り立つ。友達も私も北海道へ来るのは初めてです。トラピスチヌ修道院を見学します。妹へ十字架のおみやげ購入。しかしなぜか今、これは私のアクセサリー入れのなかにあるのです。ユースホステルへ落ち着く(ナント一泊370円、タクシーは160円と640円と記録にあるので、基本料が160円ということか。安い)。そして百万ドルの夜景を見るため夜外出をする。食料を買い込みパチンコ屋へ。ちょっと夢中になり、ユースへ帰らなければいけない時間になる。「アレー。夜景はどうなの」パチンコに負けた百万ドルの夜景。しかもそれは香港か。そしてこれは、函館の夜景を見られなかったということは、一生の悔いとなる。】(北海道旅行『2001ウィザード』「ディスカバーホッカイドー」)

★函館朝市 蟹うにいくらめろんみんな値段が高い。手が出ませぬ。

★トラピスチヌ修道院 翌日、紫水晶の十字架を身につけてトラピスチヌ修道院へ。きれいに整えられた庭を見て、塀の中の修道女の生活を思い、売店のおねえさんに声を掛けました。『42年前にここで買った十字架なのよ。今回42年ぶりに来たの』と見せる。『へええ、すごいですね』『あなた生れてなかったでしょ』などとテディが言い『はい』と彼女が言い『おお』と私も驚く。新たにイコンがついたブレスレットを購入した。

★五稜郭公園、タワーに登る。降りる。

★洞爺湖 有珠山へロープウェイにて登る。降りる。

 

6【札幌 時計台を捜し、その近くで一杯180円のラーメンを食べた。北海道大学を歩く。クラーク博士の像の前で記念撮影。庁舎と植物園見学 入場料30円(30年前のこと)でした。水仙、れんぎょう、ななかまどなどと写真に収まり、大きな木の洞穴の前で森のこびとになる。夜のすすきのでジンギスカンを食べる。肉が苦手の私はあんまり嬉しくなかったようだ。その帰りのタクシー事件の方が燃えた。左に曲がってと言うのに右へ曲がってしまって、じゃ今度は左、ここは曲がれませんとか、ここなら曲がれますったってもうわかんないよう。】(北海道旅行『2001ウィザード』「ディスカバーホッカイドー」)

★札幌 バスに乗り合わせた40人全員が『各自札幌グルメを』というチョイスになったようだ。私達も街に繰り出す。42年前はジンギスカン鍋だったが、今回は通りがかった地元の家族に教えてもらった店で白みそラーメンの食事をした。おすすめとあって流石においしかった。

 

ホテルに帰るため大通公園通りを歩いていてテレビ塔に登ってみることにした。乗り込むとほっぺにピンクの頬紅をつけた子がにこやかにほほ笑む。動き出すとエレベーター内のライトが消え、優しい声でゆっくりとこの塔の説明を始める。『昭和3284日、テレビ、FM等電波発信・受信や観光の拠点として作られたタワーです』『あ、同い年だ』と言うおじさんがいた。『同じ誕生日だ』と私。32年生れのおじさんと8月4日生れのテディが同じエレベーターに乗っているという偶然にも反応してくれつつ説明を続ける。このエレベーターガールの対応や笑顔が気に入った。気に入ったので帰りに千円の記念写真も買っちゃったし。すべてのものがコンパクトに収まっていてなかなかおもしろかったものがテレビ塔だった。登ってよかったねというのが二人の感想だ。旅も3日目となり、ジルの様子を見に行ってくれたという画像付きメールがありがたい。

 

7【4泊目・小樽】自由散策4時間をチョイスした。そこで行きたいところ二か所と小樽寿司。

★ホテル忘れ物事件 朝、定刻になり出発した。そこでホテルに忘れ物をしたと気付いた人がいる。バスはその一角を回りホテルに戻った。添乗員さんが客室へ行きクローゼットからベストを持ってきた。数分後の待ち合わせ時間に向けて待っている次のホテルに向かった。おやおや皆に迷惑かけてドジですねえ。『ベストがワーストだね』『うまい!』などと遊んでいた。そんな頃、私達の部屋の冷蔵庫には昨日購入した『うに・いくら』の土産が忘れられていたのでありました。

★小樽さくら組 バスでその場所へ着くまでに、小樽のお土産やさんなどが立ち並ぶ通りの説明を聞く。この店にはこういう品物もあり人気です。この店はガラス製品がたくさんありとかなり細かく聞く。添乗員さんの声や話しっぷりが心地よくフムフムと聞いている。小樽散策4時間の人たちを降ろす場所が近づく。混みあう駐車場は場所取りが困難で、集合時間近くになったらその場所へ行くが、スペースが空いてなければ又そこら辺を回って再度駐車場へ入ってみるなどと20台程も入る駐車場の話を聞く。さあ、ここから店が立ち並んだ通りに入ります。先ほどお話しましたなんとかです。次がなんとか、その隣がガラスのお店です。さっきの説明の通りの名前の店が次々と襲ってくる。しかも全部知ってる知ってるという感じで不思議な感じだった。添乗員さんの真骨頂だと思った。その他準備万端の仕事っぷりに感心した。

 

8【彼との初めての出会いは、一昨年の秋であった。秋風が北海道のほぼ中央、空知側の岸辺の炭坑の街、赤平の山野に吹き始め、ナナカマドの見も真紅に色づき、家々の軒先に白い簾のような越冬用の漬け物の大根が干される頃に、彼は病院の夜間外来にかつぎ込まれてきた。小林多喜二や、伊藤 整の学んだ小樽の国立大学の彼は、気管支喘息に悩まされており、自宅に帰ってきてもひどい発作におそわれ、緊急入院したのである。入社試験も終わって、採用も内定し、卒業試験の間近い今、彼の入院は彼のみならず、家族の人達にも打撃だった】(『パティオ』「布団」)

★ドクターIの著書『布団』にまつわる地域を思い出追跡トリップだ。小樽運河から小樽駅まで歩く。私はミュージックハウス『スリラーカラオケ』という建物やパチンコ&スロット『BUDO−KAN』というネーミングに驚きながら、道や駅を見て懐かしそうにしているテディを写真に収める。テディはこの日、釈迦兎(シャカラビッツ)のTシャツで小樽を闊歩した。

★大学探訪 地獄坂と呼ばれているながいながい坂を登りテディの母校へ行く。守衛のおじさんにことわり構内の見学をする。サクラが咲いている。校舎は木造から建て直されていたが、学生会館の階段やベランダに見覚えがあると喜んでいる。ここには昔一学年に女子が4名位しかいなかったそうだが、今はけっこう女子ともすれ違い全学生の半数程もいそうだ。守衛のおじさんが敬礼をしてくれてから手を振ってタクシーの私達を見送ってくれた。

★ビリヤード 大学時代に入り浸っていたというビリヤード場へ寄る。3階までのながい階段を登っているテディは心臓に負担がきている。42年ぶりの北海道、さらに大学時代まで思い出は遡って少し緊張もしているのかもしれないな。ビリヤード台が6台、よつ玉が3台あり、キュー置き場やベンチや椅子が周りを取り囲んでいる。まだ開店したばかりの11時だからか従業員と見られる女の人がひとりいるだけだ。

「おふたりですか?」とか「何時間ですか?」とか聞かれ「昔ここで遊んでいたので懐かしくて来てみました」という。ここからが面白かった。徐々にいろんな人の名前が出て、この女の人は今はここのオーナーになっている友達の奥さんだということがわかる。御主人やその両親のことも知っているのでこの人は親しいと判断したらしく誰かに電話をした。現われたのはお友達のお姉さん。覚えていてくれて懐かしがってくれて、テディがギターを弾いてアダモもを歌ってくれたなどとハスキーな声でかっこよかったなどと思い出話をたくさんしてくれた。友達は大会で優勝し日本一になってドイツへ行ったとか、お父さんの遺言で昔の知り合いが来たら泊ってもらえるようにとお部屋も用意してあるのだとか、今日帰ると言うと残念がっていた。おしゃべりが上手で室井しげるに似ている好感が持てるお姉さんだった。コーヒーを御馳走様でした。

 

9【15万坪の敷地に28のお風呂がある温泉天国。河津七滝の露天風呂にて、大雨の音と滝の音、蝉の声もありながら、岩の湯をひとりで満喫する。帰りがけ部屋の前でマッサージの人と偶然会う。『いかがですか?』こんなチャンスはないと思うが、夫もマミも口を揃えて『いい、いい』と言う。やってもらったらいいのにどうもはずかしいらしい。そういう私も施術を受けたことはない。たとえ足先だけでも申し訳ないようでやってもらえない。】(『2008セイレーン』「アマギボーダフォン」)

★マッサージ 今回、ホテルに戻りマッサージを頼んだ。私からのプレゼントだからとか訳分からないことを言って納得させた。ピンポン♪とホテルの部屋に女の人が来た。テディがベッドに寝て40分施術を受ける。頭も肩も腰から足へと。ついでに私もと追加注文した。肩から始めて背中の脇はやめてもらって足を重点的に20分やってもらった。二人とも初めての体験をした。これからはやみつきになりそう、か。

 

10【千歳空港 空港まで行ったものの、キャンセルはなくスカイメイトは使えず。急きょ電車で東京を目指すことになる。会社に連絡し、もう一日休みをもらう(いいの?)。青函連絡船 往路は畳の大部屋だった(ちょっと酔いそうだったので、甲板にいたわけ)。復路はほとんどベッド状態になる大きいリクライニングシートでゆったり眠りながら。青森着。仙台で降り、松島見学をする。転んでもタダでは起きない式で、「おまけの芭蕉」を体験する。岩の上に木がはえているような小さな島がたくさん。比較的大きい島へ下船して、お堂の前の赤い橋に腰掛けての写真がある。】(北海道旅行『2001ウィザード』「ディスカバーホッカイドー」)

★千歳から羽田 客とうっすら親近感が湧いてきている。街ですれ違うと挨拶をする。広い道路の反対側から大きく手を振られたり、道で話しかけられたりもする。バスで毎日席を移動するのだが、いつも私達の前の席の、姉さん女房風でうまくいっている様子の夫婦もいる。この二人はデジカメで写真を確認していた。覗き見たら二人で写ったものばかりだった。やっぱり仲良しだった。休憩の時やバスの中へ戻ってくる時、必ずいつも食べている夫婦がいた。短い休憩時間の店でもテーブルでしっかり座り込んで食べているという食欲具合が合っている夫婦もいる。私達はどのように見えているのか。

私達はおとなしい静かな夫婦と思うが、最後の最後に羽田飛行場で、話していて荷物を受け取らないで税関を出てしまいそうになる。結構しゃべっているのかも、結構仲良しかも!

帰宅後、更に忘れ物に気がつく。飛行機でナンプレをしていたテディは前のネットに眼鏡を忘れた。問い合わせて着払いの手配をした。

私達夫婦はこの頃少々忘れ物が増えてきている。ま、それもよし!お互いのドジをリカバーしながら人生という旅をもう少し続けることにいたしませう!!!

着地!!

帰宅!!

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