クリスタルスカルカフス（八か月後）

春、紹介状を持って検査を受けた。

検査をして薬を変えたら具合が悪くなった。その薬を止めたら元の状態になった。これでしばらくいるとした。決心がついたら手術をお願いしますと言って帰宅した。元の病院で継続の薬をもらった。

秋、やっぱり具合が悪いので決心をし予約を取る電話をしたら紹介状の取り直しを告げられた。一度でも他の医院に行ったら又紹介状からなのだという。そんなもんだったっけな。２週間のイベントレコーダー結果で1時間の心房細動が３回あって長嶋監督やオシムのように脳梗塞になると言われた。

冬、手術が実行された。

術後1か月検診を終え、3か月検診も終え、８か月検診を受ける段階でのこと。10月に３回医者へ行くことになっている。

検査の為器具を付ける。それを届ける。その結果を聞きに行く。車で４０分の病院通いをなんとか減らそうとして、器具を届けるのを郵送にしようとしている。

検査の為器具を付ける日が火曜日とはずいぶん前に気が付いていた。その日は用事があるのである程度近くなったら予約変更依頼の電話をしようと思っていた。

『検査の為器具を付ける日を変えて欲しいのですが』

『それはできない。診察を受けに来て先生と相談して下さい』

と言われる。

３週間後の検査の日の予約変更が出来ない訳がないだろうとテディが変わってくれた。検査の分析に時間が必要なのだろうが余裕はあるとみている。診察中のドクターに問い合わせたのだろうか３日後にずらしたその電話には30分掛かった。モンカンかもしれないとも思った。モンスター患者ではないと思うが。

その日のブログ『検査後の診察でお墨付きいただきました❣️高い薬ともおさらば、何処までも遊びに行けて、ズンバZumbaもオーケー出ました。マラソンする人もいるとか。まりあ完治しました‼️でも、俎上の鯉のレポートの件は完全スルーでした。ま、その冷たさが、とか。あは。』魔女ジュリエット

診察室へ入り予約変更のお詫びから

レコーダー少し飛んでいるところもあるが心房細動はない

脈を診てみます。

左手を出しました。

「少し多いと言われます130とか」

「診察の時は多くなります」

それは白衣シンドロームか

「それも徐々に戻ります」

1人でどこへでも行けます

フラメンコやズンバなどは避けた方がいいのか聞いた。

「大丈夫マラソンをする人もいます」

10年間の悩みが無くなり完璧になりましたとお礼を言った。

次回2月当日心電図の予約が入った。1年は経過観察が必要ということ。二人ともパソコンの画面方面を見て話し顔を見るタイミングも完全にずれて、恥ずかしがり屋のまりあとたんたんと受け答えをするドクターと視線がほとんど合わないまま看護婦に遮られて予約の紙を渡されて退出した。

診察室の前にも廊下にも患者さんが溢れている。それを今日もこれからもずうっとこなしていくのであろうDr.kはまりあのレポート「俎上の鯉」の件はすっかり忘れてしまったようだった。

4ヶ月後に術後１年となり完全復活、無罪放免、空前絶後、支離滅裂、、、。