○      構成　良い、センテンス　短い、伝達度　わかる。作者がこれほど映画の好きな方だったとは思いませんでした。その映画好きのすさまじさが映画的で実におもしろい作品でした。

○　　まりあさんの几帳面さは本当に右に出るかたはいないですね。リストを作ってられるところが本当にみごとで圧倒されてしまいます。じつは私もハッピィエンドを読んでから、見た映画を全部書き出してみました。ほとんど忘れているらしく、あまり書けませんでしたがとても楽しくなり、満足しています。ご主人も映画好きで楽しい生活ですね。

 

○      課題への角度をこった切り口で料理された着想に感服。映画に傾注した時代が異なり、数件しか記憶にありませんでしたが、同時代の方の興奮が判る思いがします。いつも楽しませて頂いています。

 

○      「バンビ」の色のきれいさには目を見張りました。この中でぼくの好きな映画は「イージーライダー」「ゴッドファーザー」「パピオン」「ハリーとトント」「カルメン」「その男狂暴につき」「ブルースブラザース」そしてイッセイ尾形はええですあ、「羊たちの沈黙」などが好き好きです。

 

○      良くまあ、これだけ記録してますねー。ボクもノートをつくっています。でもビデオはあまりあてにしてません。やはり、名画は映画館で！訂正要“八十日間世界一周”“まごころを君に”。

 

○      映画の見方は人それぞれということがよくわかった。リストを作ったらそれに感想を書くとおもしろいと思う。私は良質の映画だけを見たくて映画サークルに入り感想を書きつづけて三年目です。

 

○      最初拝見した時、「何これ、エッセー？」と思いましたがよんでいるうち、あいてこなかった。こんなに映画を見た人はいないでしょうネ。○○さんのリストの名を読んでいて。その数のすごさにただただ平伏しましたが。題を見るだけでもおもしろいですネ。その中で観た映画はたった13本だけでした。身体をこわさないように願っています。

 

○      あなたの頭の中はどうなってるの？このリストみると映画みる以外の日常生活は？すごく、おそろしいわね。

 

○      恐れ入りました。脱帽！見た映画の数のすごさもですが、それを書き出せるというのは、これは半端じゃありません。私も本キチといわれ、読んだ本は何万冊ともなりましょうが、この真似はできません。本を読みはじめると我を忘れ、時間を忘れ、忘我の境をさまよう訳ですが、朝の4時はいけません。くれぐれもおん身大切に。





編集後記
第十号、通過点だと言ってしまえばそのとおりなのですが、私には、感慨深いものがあります。今回も傑作、力作、快作が揃いました。カタルシスすなわち人間に置ける心身の浄化作用とは、人類史の始まったときから間違いなく行われてきた人間の行為ですが、エッセイの本質ともここにあると思うのです。肺臓の呼吸のように。心臓の鼓動のように。さあ、十一号へ、それぞれのスタンスで書いてください。（賢）

日々、色々な事に出会いながら、日常の生活に押し流されて、なにか大切なものを置き忘れた、そんな思いをした事はありませんか。そんな身辺のことでもいいし、天下国家を論じるのもよし、そうした思いを雑誌に書いてみませんか。京都エッセイストクラブは、あなたの発表の場としてあります。
１１号のテーマは「酒」です。飲める人も下戸もテーマを書いて酔っぱらいましょう。（ＫＥＣ編集長）