信濃町のラーメン屋。　餃子とビールのノリで、「今日の試合は観戦した
我々だけではもったいない。全社に知らせよう。情報共有化だ。」てなこととなり、
酔った勢いで、にわか観戦記者にしたて上げられた。不慣れなレポートは簡潔にま
とめる力がなく、不本意ながら思わぬ長文になってしまった。
以下は、忙しければ読む必要なし。興味あれば昼休みにでも。
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関東地区梅雨入り宣言の翌日、　朝からの小雨は上がりそうな気配ではあったが、

１３：００開始試合の「決行」が伝えられたのは１０：３０。

試合開始３０分前、キャッチボールをし始めた選手の顔には１７対０で大勝した

１回戦の時と違い、かなり緊張の様子が。

この日の相手は３年連続優勝の「大谷加工」。　当然今年も優勝候補ＮＯ１。
村上マネージャーが付け続けているスコアブックによると３年前、うちは１２対２
でコールド負け。

我々応援組は、『最終の７回まで観戦できたら上出来！』というのが正直な気持ち。

うちが後攻で試合開始！　１回表。

練習不足、あるいは緊張からか、３本間の狭殺プレーミスで１点を失う。

だが、１点で止まったことに応援席からは大拍手。

反撃開始。　しかし相手ピッチャーの球は速い。予想通り、２三振含むあっという間の

三者凡退。ノーヒットノーランの早すぎる心配をしたのは筆者だけか。

とはいえ、ＫＳＣ佐藤投手の調子も決して悪くはない。

ランナーを出し盗塁を許すものの、好守備にも支えられ得点を与えない。

圧巻は３回表。　１アウト２，３塁。ここからズルズルと．．の不安がよぎった時、

相手バッターが上げたキャッチャーフライ。

中島捕手のダイビングキャッチは凄かった。まさしく地面すれすれ。

そして不用意に飛び出した三塁ランナーに気づき、矢のような送球、GET２！

応援席からの歓声と拍手はしばらく鳴りやまなかった。

知見選手のセカンド後方フライ背面キャッチのファインプレーなどもあり、その後

５回裏までは両軍とも０行進。　チャンピオンチームは焦り始めた。

『ひょっとしたら．．』の声が出かかったとき、不運は起きた。

センター寺島選手、レフト森川選手（住金建材からの助っ人さん）の間に飛んできた

ライナー性のフライを追いかけて、足して１７０キロはあるであろう二人が激突。

試合中断。大事には至らなかったようだが寺島選手はリタイヤ。５４歳大島監督に

交代。　この動揺もあり、この回３点を失う。

「コールド負けは免れた。シャッタアウト負けでもしかたがない」と思った６回裏

１５年前の４番バッター、５２歳軽部選手がライト前クリーンヒット。続いて

小森選手もヒット。　１アウト後、中島選手の内野ゴロ、万事休すと思われた瞬間、

相手に送球ミスが出た。　軽部生還！

応援者数ではチャンピオンチームを圧倒する３塁側スタンド２２名は大興奮。

続いて４番高谷選手が３塁線を抜く痛打。　小森生還！　４対２！

最終回７回表。　ピッチャーとファーストが交代し、海老原選手がリリーフピッチャーで

好投。　無失点。

７回裏最後の攻撃。

１アウト後、大島監督が相手の送球ミスで出塁。　２アウト後、軽部選手も相手

エラーで出塁。

我がチームに比べ、体脂肪率が圧倒的に低い、見るからにスポーツマンだらけの

優勝候補ＮＯ１大谷は明らかに動揺していた。

しかし、２ストライク後「奇跡を！」の期待を一身に背負った小森選手のバットが

空を切って、ついに夢は終了した。

知らない人は日本ステンレス商事が勝ったのかと思うほどの拍手喝采の中、選手たち

はベンチに戻ってきた。みんな顔に満足感を浮かべながら．．．
　　　　　                                     　　　　　　　Game set




　　　　　　H12/6/10　神宮軟式野球場　小雨後晴れ　　　（鬼平）