CYCLE　０4　 やっと会えたね（迷子の結末）


「エクスキューズミー」から入り、「メルシー」、「サンキュ」、「ありがと」などで終わる。最後の方は顔の前で手刀を切り、「ども」と言い、てやんでぃ、がってんだの様子で駆け出している自分を見ている自分がいる。でもしょうがない・・・。

インフォメーション、エアーフランスのカウンターへ相談し、電話をかけようとなる。小銭を作る為売店で絵葉書を数枚購入する。公衆電話に行ってみるとカードを購入しなくてはいけないことが分かる。又売店へ行きテレフォンカードを購入する。電話の仕方が分からずお父さんと弟と一緒のお嬢チャンに聞くが笑っているばかりでラチがあかない。まして長女の携帯へは通じそうもなく途方にくれた。。。（“どこさ、困った”という発信履歴が空しく残っている）

空港に着いてから飛行機のチケットをもらっていたので、出発カウンターの場所を探すことにしカーブした廊下を戻ってみる。3人がはぐれたトイレの前を通り階段を降りる。
売店のお兄さんはそこだといい、税関のおじさんは、その番号の場所があるのにここではないもっと先だと指をさす。それでもここらへんではあるわけで・・。

マミをベンチに待機させ、近くのイベリアカウンターのおねえさんに声を掛けてみる。インフォメーションの内容を問い合わせてみるが、やる気のなさがひしひしと伝わってくる。一応電話をしてくれて返事を待っているようないないような、かみっきれのはしに何か書いたり丸めたり捨てたりしていて、結局だめだった。やっぱりね。「どうも」と一応御礼を言って振り返ったら長女が歩いてきたところだった。

パリの言葉として実に相応な言葉を思い出す。
（注　辻仁成がミポリンに言った言葉）

「やっと会えたね・・・」