スペイン語の先生に何年ぶりかで会いに行ったミュリエルが、１時間後に家に戻ってきました。
「お友達も一緒に食事を」
と言ってくれていると言います。
近くのカフェテラスに行くと、そこにいたのが先生と奥様、あまり使うことのない「ムーチョグスト（はじめまして）」で挨拶をし握手をした。そしてそこには世にもかわいいエスぺ、３才のエスペランサがいました。お人形のように可愛い女の子です。会った途端、私のブルーラメのマニキュアに目を止めお父さんの後に隠れながらも、私のボルソ（ウエストバッグ）が２つあるなどと言います。私は「ケ・ボニータ（可愛いお嬢サン）」と心から言い仲良しになりました。
海岸線を走りながら、車の前後の席でかくれんぼです。「マリア、マリア」と言うので、そのたびに「オラ、オラ、」と顔を出します。30年前の曲がラジオから流れてきて、エスペが好きな曲だと奥様が言います。私は知っている歌なのでラジオと一緒に歌いました。エスペが喜ぶし、踊りも混ぜたら又喜ぶし・・。
イタリア料理やで食事です。そこにはゆっくり昼食を食べる家族がいて、先生家族と知り合いのようです。席に着くまでにおしゃべりが続きます。スペイン人はおしゃべりが好きで、４年前エンへウニオファミリーとお食事に行くときも、知り合いに会うたびに長いお喋りが始まり、やっと終わると又次の人、知り合いに会いませんようにと願ったりしたことを思い出しました。
エスペランサは水色の手編み風のカーディガンを着ている。くるくるカールした髪で、水色のリボンで上のほうを少し結んでいる。そのくるくるはパーマではないという話をしているとき、私の髪はマロン色だと言う。目を輝かせてよく笑う女の子はおしゃれさんでもある。
レバーペーストとパン、ラザニア、ピッツァとビーノティント。オリーブの種を取ってもらったり、ピザを食べさせてもらったりしながら遊ぶのを見たり、ヨーグルトと牛乳を飲んだから食べなくても大丈夫とかと聞くと、エスペランサはトレス・アニョー（※トレス・アニョス）（３才）だということを思い出す。おしゃまサンでデジカメをむけると床に座り込んでポーズを取る。カメラを持ち、私にもというので、仁王立ち、非常口などのポーズをとる。
帰りはミュリエルとマリアと同じ後部座席に座りました。自宅まで送ってくれて、夫妻と挨拶をしているとき、エントランスを走り回り、とうとうつかまって、車に乗せられて、バイバイをして、そして小さくなっていきました。
“エスペランサ”という名前の天使に会えたのかもしれないと思う今日この頃です。
