アワード（緑綬褒章）
滝川クリステルが言う。
『「緑綬褒章」とは自ら進んで社会に奉仕する活動に従事し徳行顕著なる方に贈られるものです、が、それにも匹敵する賞の受賞者が決定しました。
それは先日、７８歳1か月でヨーロッパ地方へ出掛け、ドイツ、フランスへの初外国旅行を果たしたとおしらせした阿部マミさんだということです。老人会の役員を長いこと務め、神社のお掃除など自主的に行ったことが認められ、地域のみなさんの推薦により選ばれたそうです。』
安藤優子が言う。
『先日お伝えしました静岡県で旅館仲居をしている阿部マミさん、７８歳で初外国旅行を終え帰国したことを『Ｗorld Ｖiew』デビュー（パスポート）でお伝えしたばかりですが、今度はなんと地域の賞を受賞したという知らせが届きました。それでは○○会館前の吉田さん、お願いします』
椅子がたくさん並べられていますね。名前を呼ばれて壇上に上がったのは皆様もご存知の、魔女まりあのお母様であらせられますマミ様です。会場の暖かい拍手に少し照れくさそうですがきちんとお辞儀をして町長さんから賞状を受け取りましたね。
会館の外に出るとテレビカメラが待ち構え、受章の喜びを語る、阿部マミさんの様子をテレビ局が取材しています。スリッパから靴に履き替えて、マミさんは話し始めました。
「緑綬褒章と申しますと、もう私とは本当に縁遠いものだと思っておりました。昨日計算しましたら、この地に越してきてから２０年、ここで一緒に老後を、と思っておりました夫が亡くなってからでも１４年が経ちました。淡々と真面目に生活してきたのが認められたのかなっていう、そういう気持ちです。」
花束を左手に持ち替えてから更に続けます。
「折角選んでくださったのですから、有難く頂戴しようと思って、これを励みにこの先何年出来るか解りませんが、今まで通りに静かに淡々と生活してみなさまのお役に立てるおばあちゃんになりたいなと思っています。勤めていた温泉旅館もこの５月で廃業となりまして仕事も一区切りしましたし、これからはお寺での太鼓修行など趣味の方に集中しようかなと考えております。」
と静かに述べておられました。
地域からは賞状とそれを入れる額をいただきました。
知らせを受けた２人のお嬢さんからは、褒章感覚漂う記念のブローチと、文字盤が大きくて見やすいバングルタイプの時計が贈られたということです（予定）。
『はい、ありがとうございました。では、次です』
お祝いをする為、妹と泊りがけで行こうという計画があるのです。
マミのところへ行っても泊まれないので旅館に泊まることになる。マミは泊まらないとか言うのだろうし、３人でゆっくりすることもできない。いっそ座席指定の新幹線に３ヶ所から乗り込み、京都のホテルに行くというのはどうだろう。ゆっくり夕涼みをして貴船、川床料理を頂くという特別宿泊プランを見つけた。
そこで私達姉妹からのお祝いの品、褒章感覚漂う記念のブローチと、文字盤が大きくて見やすいバングルタイプの時計を渡す。そして一晩ゆっくりして次の日数時間の、マミにとっては京都初観光をして新幹線でそれぞれの家に帰る。こういう計画に浮かれていたのだが、妹は時期が悪いと京都の盆地に夏は足を踏み入れてはならないと反対している。
「外出が出来なくなった。京都は無理かも・・・」
先日、妹と行った東京国際フォーラムのアクセサリーバーゲンで購入した、褒章感覚漂う記念のブローチと一緒に買った、文字盤が大きくて見やすいバングルタイプの時計に電池を入れてもらっていたのだが、それが出来上がってきたと電話が来た。妹はその理由も聞かずに話し出す。
「だから言ってるでしょ。夏の京都は行くべきではない。冬のヨーロッパもマミに無謀だった。友達も言う。お姉さんおかしいよ。何考えてるの？変だよ」
と。それは友達の意見じゃなくて妹の意見だと思う。だってそんなに一生懸命反対する人もめずらしいし、３月のヨーロッパ、７月の京都、は別に無謀というほどではないと思うから・・・。
機が熟した、そういうタイミングを逃さないで乗っていくってことの方が大切に思えるのだが。行けない話しをひとしきりしたあとで又、京都の話に戻ったらしつこく攻められホウホウノテイで電話を切った。
とはいえ、“タイミングに乗れない理由”が、このところ私を度々悩ましている。その理由とは・・・将来的にそこへリンクする予定。。。
ブログに魔女参上！
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『2000ソルシエール』「ロイヤルマザー」（母と行った熱海旅行）
表 彰 状
阿部 マミ 様
あなたは平素より老人クラブ育成に努力せられ
永年に亘り老人福祉の向上に寄与せられた功績
は誠に大なるものがあります。
依ってここにその功を称え表彰します
平成十八年五月十七日
○○町老人クラブ連合会
会長 吉澤 光雄