ポイントカードイオン編

引越して半年、この地域で靴を売っているのを見たのはここしかない。靴探しにイオンに行った。

いい革は￥29,800、合成皮革は￥2,900。レジのところで客とずーっと話している店員のお姉さんに、

「あの-」

と割り込んで客の

「そちらの方をどうぞ」

などという許しを得て、お礼も言わず合成皮革のサイズを探してもらった。なかった。すぐレジに戻ったお姉さんは又客と話し込んでいる。御礼は言わないし声も掛けないで去る。

あきらめて待ち合わせ場所へ戻る。テディは併設されているスーパーで買い物をしてくれている。２０分と決めて別行動をしていたのだ。靴屋の中のデザインを全部見たけれど欲しいものはなかった。必要なものもなかった。長年履いたイヴサンローランのスエードのパンプスのかかとがひどいことになっているのを発見したのだ。やっぱり買っておかないと困ることになる。

又、店に戻り、テディに説明する。

「欲しいのはこれ、でも高すぎる」

その横の棚に移動し

「これくらいの値段でサイズがあればいいんだけど」

そこでお姉さんを呼ぶ。￥6,800位の場所で探していたら冠婚葬祭用のシンプルなデザインで革で足にぴったりのがあった。なんか私の足がワンサイズ縮まったようだ。そう言えば健康診断の結果報告で身長が３センチ縮んでいたな。あれはなんかの間違いだろう。

「これにしましょう」

とレジへ行くお姉さんに渡しその後にづつく。椅子に座っていたテディの前を通るときに

「いくら？」

と聞かれて

「あ、わかんない」

とお姉さんを追いかけて

「いくらですか？」

と聞く。

「￥13,800です」

「そうかあ、値段見なかったな。ま、いいか」

『ポイントカード作りますか？』

『いいわ』

『作っておきますね』

『はい』

お姉さんって言ったけど50歳くらいの店員さんです。『2007ドルイド』「結界」

魔女ジュリエット

ポイントカードイオン・続編

ポイントカードイオン編への・・・一種のコメントです。

『修理したほうが安かったんじゃ？

などとおもった』

『言えてる。かかとにキラキラ貼り付けようかとも思った。

暫く捨てない！』

靴やらへの思い入れのエッセイがあります。
『2003ペルピニアン』「ベルブードア」

魔女ジュリエット