⑪９月１３日 マドリッド～成田
８：００ ホテルのロビー集合。 カルロスにお別れをして、タクシー２台で、マレータとギターをたくさん乗せ４０分。この旅の始まりのあの空港へ。
空港到着。見送りに来てくれたやすのさんと４人で食事（サンドウィッチ、ジュース、コーヒー）。そして写真。自動シャッターが下りるとき、チーズのかわりに、マ・ド・リ・ッ・ドと叫んで大笑いしてしまったみんなのカオ。ビビアンは、ＫＬＭで１時間早く出発の為ここで別れる。成田で合流予定だ。しかしビビアンとは２週間後に六本木で会うことになる。六本木でも早足で膝までのスパッツにズタブクロというスタイルでこっちの方に良いお店が・・と言って走り回る、あとを必死でついて行く２人。まるでスペインだねと話す。３人で会うといつもスペインになる。
＜買い物ゲーム うのとくらべりゃかわいいもの＞
そして、こちらはまだ本当のスペインの免税店。買い物のため走り回る。ペセタも使い切りたいし、バック買わなきゃうちへ帰れないし、ハモンセラーノも欲しいし、カフェコンレチェのポットもほしいし、タバコも欲しいし、オリビアはどんどんノルマこなしておみやげを買って行く。ちょっと焦ってとりあえずバッグ２つ（プラドのオレンジバック（プラダじゃない）あと名もない黒いやつ）、そしてゴヤの絵のコースター買ってペセタをなくす。
１１：００ 離陸。２人とも窓側、前後でね。そして喫煙席。プエド フマール アキ？（ここでタバコを吸っても良いですか）。オリビアの隣は添乗員さんだという中年の女性、私の隣は飲み物や水をしょっちゅう注文するちょっとずうずうしい中年のおじさん。プエド フマールも必要なし。しかも日本人だっちゅうの。
小咄を一つ。“ドンデ エスタ エル セルビシオ”（トイレはどこ？）と聞いたオリビアにスチュワーデスがビールをさしだしたというのはどう？ビールはセルベッサというわけさ。さあ、そうこうしていたらロシアの空港へ着きましたよ。乗り換えますよ。ギター持ってね。私達って何者？ミュージシャンみたい？
飛行機を降りるとき地元の空港職員が並んでいる前を通るとき、ン？コートを着ている。結構しっかりしたコート、毛皮までついている。それもそのはずここは５℃ということだった。Ｔシャツにすけすけボイルのパーカーといういでたちの私はすこしはずかしい。オリビアはサマーニットのカーディガンだからＯＫでしょ。しかしこの温度差は！世界は広い。
おっと急がなきゃ今回乗り換え時間が少ないぞ。免税店へ入ってみる。マドリッドの道で会った日本人の女の子２人連れの一人がいた。
“これっていくらなの？”
“わからないんです。適当にお金渡すんです”
だって。チョコレートのお酒と箱入りチョコレートをぱらぱらっと買ってみる。１万円渡したらおつりはドルでいいかと聞かれ、５千円渡してみたらおつりばらばらっとくれた。なんだもっと買えたんじゃん。希望としては１万円でおつりのないように、お酒とチョコが欲しかった私。
“おねえさまー、いそいでー”
オリビアが叫ぶ。とにかく急いで４つ目の飛行機へ。食事と喫茶を繰り返し、ここでラストレシピご紹介
機内食のヒットサラダ
人参とキャベツのみじん切り、マヨネーズであえて、干しぶどうを加える（これポイント）。甘さとシャレたカンジが加わるの。杉並のｂｉｓｔｒｏｔ ＯＪＩというレストランでもおいしいサラダがあるの。人参の千切りにドレッシングを。そこに少し砂糖を入れるのがポイント冷蔵庫で冷やして食べる。
とうとう成田へ着いてしまった。日本時間午前１０時、空港で迎えてくれたのはビビアンのご主人。ビビアンのＫＬＭは３時間遅れでまだ到着してないとか、
「どうぞ先にお帰り下さい。」
と言われギターを渡し帰らせてもらうことにする。
久しぶりの日本語でオリビアが成田エキスプレスの切符を買い、私が弁当を買い電車の中で
“終わったねえ、行って来ちゃったねえ”
と言いつつ昼食。新宿のホームへ立つとギンギンギラギラ気温３４℃。
“ロシアは５℃だったのにねえ”
と言いつつ中央線。オリビアが降りる。３駅後私が降りタクシーで家へ。
さんざんついて回ったチップはなし、でもそのかわり日本式
“おつりは結構です”
だって重いマレータをトランクに積みおろししてくれたから。
１：００ 家に到着。絵はがき１通目（Ｔｏｌｅｄｏ ｄｅ ｎｏｃｈｅ）が届いていた。２～３日後に２通目（Ｒｅｃｕｅｒｄｏ ｄｅ Ｇｒａｎａｄａ）と、３通目（Ｓａｃｒｏｍｏｎｔｅ）がいっぺんに届いた。